アール・デコ 《平成30年1月上旬》 |
新年明けましておめでとうございます。
季節の祭事は本質に立ち返り、旧暦に則るべきとの主義ですが、年の区切りに関してはグローバルな昨今、西洋式の暦でも何ら問題は存在しないと思われるので、世間一般の一応の御挨拶です。 旧年は諸般の事情の変化で、夏頃から泊り掛けの外出が出来ない境遇になりまして、今以って回復の見込みが見通せない状態が続いています。 此のページも旧作ばかりの羅列では面白味が無いと、未公開の既撮影画像観直しとホームページ容量確保の遣り繰りで、久方振りの“新作”発表といたしました。 作品の被写体は東武鉄道の浅草駅。 其の存在と立地以外、大した予備知識も無いまま目に飛び込んで来た巨大駅舎外観は、訪問の数年前に改装・復元されたと実は先日ネットで知ったばかりの、現地で何と無く惹かれた新旧融合のアール・デコ建築。 勝手放題の“プレハブ小屋”ばかりの日本建築的景観の中では、地味ながらもかなり特別な輝いた存在。 伊勢崎線に妙な愛称を付けたりと、ちょっぴり野暮なイメージの東武鉄道も、粋な一面もあるのだと感心しきり。 場所柄、短時間の撮影でしたが運良く光線状態は良好、幾何学装飾にコントラストの彩りを添えてくれていました。 僅か数年前ながらも、今となっては遠い昔の事と感じるD850購入で訪れた、寅さん目当ての東京の、ついで訪問の都心探検での一枚。 再訪時には何とか苦手な人混みを克服して、正面からの撮影にも臨んでみたいと、年初めの希望的決意だけは致しました・・・ 尚、100%表示の元画像で詳細に観察すると、外装のテラコッタの繊細な単純縦縞模様には、其の画面内での傾き具合に依っては、極微かな偽色が発生しているのが認められます。 此の現象は、処理技術と撮像素子の更なる高画素化に依って解消されて行くものと期待しています。 |